植物人間と書いてしまったが、私が言いたいのは何もピッコロたちが呼吸器などをつけられて寝たきりになっている、ということではない。彼らは植物の長所、そして人間の長所をかね揃えた植物と人間の合体生命体なのだ、ということを述べたいのである。
さて、こんな話をいきなり聞いたら普通の方は「何を言っているんだコイツは」と思うかもしれない。いや逆に、「おお、そうだよそうなんだよ」と相槌を打ってくれる方も中にはいるかもしれない。
植物にできて人間にできないもの、また植物にあって人間にないものとはなんだろうか。このことがナメック星人植物人間説を話していく上で、非常に重要なフォーカスとなる。
まず、誰でもいいので任意のナメック星人を思い浮かべてもらいたい。ピッコロだろうがデンデだろうが最長老だろうがカルゴ(デンデの弟)だろうが構わない。どのナメックさんでもいいので、ソイツの肌の色に注目してもらいたいのだ。そう、彼らはみな一人として違わず緑色、である。で、これが何かっていうと、ぶっちゃけこれは葉緑体のせいでこんな色になっていると思うのだ。うん、奴らはみんな体内に葉緑体を持っているんだね。これは見た目からすぐにわかる上に、彼らを植物として位置付けるかなり決定的な要因であるといえる。
さらによくよく思い出してみると、変な線が入っていたりする。体中に散在するピンク色のあの部分である。しかも線はみんなまっすぐである。これって単子葉じゃね?と思った方はきっと私以外にもいるはずである。おお・・・葉緑体に単子葉・・・こいつらってマジ植物ジャン。
さらにさらに、彼らの母なる大地、ナメック星では複数の太陽が傍にあるおかげで、全く日が沈むことがない。そしてナメック星人は水だけで生きていける。「植物は水と光によって光合成を行う」というある種のスローガンのような文字の並びは、誰しも小学生時代に耳にタコができるほど聞かされた事実である。それに葉緑体も光合成に関係してるんだなこれが。
ってなわけで、葉緑体+水+光+(ついでに単子葉)というこれらの要因から考察するに、ナメック星人は植物だといえる。そして彼らは人のように言葉を解し、それ以外の面でも人間として振舞っているので、人間ともいえる。よってナメック星人とは植物人間なのだ。